下痢
原因は、ストレス性や寄生虫、細菌バランスの崩れなどが考えられます。ウンチの検査により原因を追究します。軽症ですむ事もありますが、重症となってしまう事も多いためウンチがおかしいと思ったら早めに来院して下さい。治療は抗生物質や整腸剤の投与、寄生虫には駆虫薬の投与を行ないます。ストレス性には飼育環境の検討や、食餌管理などをあわせて行ないます。*冷たい野菜や果物、傷んだフードなどでも起こることがあるので注意して下さい。*下痢に伴い直腸脱(おしりから腸管が出て出血してしまっている)が起こると死亡してしまうことが多いため、こちらも注意してあげましょう。
腫瘍
ハムちゃんはとても腫瘍が出来やすい動物です。体内に発生してしまった物は発見しにくいですが、体表に発生した物は日々のチッェクで確認しやすいため、発見したら早めに来院して下さい。しかし、見た目には良性か悪性かの判断が付きづらいため、バイオプシーとよばれる検査を行なうか、外科的に摘出する必要があります。
皮膚疾患
脱毛や痒みで来院される方が多いです。原因としては低栄養素・アレルギー性・寄生虫・細菌感染・カビ・ホルモン疾患・腫瘍など多岐に渡ります。そのため、生活環境や食餌内容の確認などを行ない、症状によって投薬などを行ないます。ひどくなると出血する程痒がることも多いので、早めにご相談ください。
眼科疾患
細菌感染や異物、アンモニアなどが原因で結膜の炎症や涙・目やにの発生が起こります。原因は様々ですが、ハムちゃんは気になる部分があるとこすって悪化させてしまうため要注意です。場合によっては、眼球摘出が必要となるまでひどくなってしまうため、注意してあげましょう。抗生物質や抗炎症薬の点眼と伴に生活環境の改善を行ないます。
骨折
金属ケージでの飼育や、遊んでいる際の事故などが原因となります。ハムちゃんは体が小さいため、ギプス固定やピンニング手術は困難な事が多いため、骨折の部位によっては断脚が必要になる事もあります。
口腔疾患
不正咬合と頬袋脱が良く見られます。不正咬合は金属ゲージを齧ることにより起こることが多いため注意しましょう。頬袋脱はご飯など粘調性のあるものを与えてしまったり、感染や炎症により発生します。頬袋は乾燥してしまうと細胞が死んでしまうため、発見後は直ぐに来院して下さい。
これらに挙げた病気はほんの一部です。また、原因や治療法も主なものを述べたに過ぎないため、飼い主さんのハムちゃんに何らかの異常が見られたらお気軽にご相談ください。
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