狂犬病ワクチン(法律で接種が義務付けられているものです。)
皆様もご存知と思いますが、人にも感染する大変怖い感染症です。近年、海外で感染された方の国内での死亡が報道され問題にもなりました。幸い国内のわんちゃんでの感染は近年確認されていませんが、だからと言って安心できるものではありません。残念ながら、日本での接種率は十分でないのが現実です。
感染経路:感染動物による咬傷により感染。(全ての温血動物に感染する可能性あり)
症状:流涎、挙動不審、攻撃性の増加、痙攣、全身麻痺、衰弱、水を怖がるなど
治療法:なし。
*日本では発生がありませんが、近隣諸国をはじめ、世界各国で依然として人との感染により多くの人が亡くなっております。
混合ワクチン
各メーカーから色々な種類のワクチンが発売されています。わんちゃんの生活環境や体質に応じて種類を決めましょう。以下に主なものを表記します。
* 各病気の詳細については診察時に説明いたします。
* ワクチン接種に伴いアレルギー反応が出ることが有るため、過去にその様な症が出たわんちゃんは必ず診察時にご相談ください。
病原体 |
2種 |
6種 |
9種 |
ジステンパーウイルス |
○ |
○ |
○ |
犬パルボウイルス |
○ |
○ |
○ |
アデノウイルスT型 |
- |
○ |
○ |
アデノウイルスU型 |
- |
○ |
○ |
犬パラインフルエンザウイルス |
- |
○ |
○ |
レプトスピラ |
- |
- |
○ |
レプトスピラ |
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- |
○ |
レプトスピラ |
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- |
○ |
コロナウイルス |
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○ |
○ |
フィラリア感染症
蚊媒介による感染症です。感染しているわんちゃんから吸血した蚊が、他のわんちゃんを吸血した際にうつされてしまう病気です。本県では、5月から12月位までの予防が必要となります。また、予防薬の処方は、血液検査(要別途費用)を行なってからの処方になりまのでご了承下さい。
* 剤形は錠剤・お肉タイプのチュアブルを用意してあります。
症状:感染後直ぐには症状は出てきません。しかし無治療なまま放っておくと、発(乾いた咳でのどの奥に何か詰まった感じのもの)・運動不耐性・食欲不振・元気消失・赤いおしっこなどが見られます。
治療法:内科治療・外科治療ともにありますが、それぞれ長所短所があるため、わんちゃんの状況によって対応いたします。
* 予防薬の投与によって高率に予防できるため、必ず予防しましょう。
ノミ・マダニ予防
散歩中にうつされてしまったり、飼い主さんを介して感染してしまう事があります。全身を痒がるなどの症状が見られたら注意が必要です。また、アレルギー症状や様々な病気を媒介することもありますので、室内で生活しているわんちゃんも予防してあげましょう。
* 人でも全身の痒みやくるぶしの辺りの発赤斑などが見られることがあります。
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